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金勝寺  山瀬西麓93番地

 宗派 真言宗御室派 本尊 阿弥陀如来 檀徒 約400戸
 金勝寺は,保命山長寿院ともいわれ,本尊の阿弥陀如来の立像は,行基菩薩の作と伝えられる。
 当寺は,西法寺とともに阿波郡伊沢村(今の阿波郡阿波町伊沢)明王院の末寺であった。当寺も天正年間(1573~1591)に,長曽我部の戦火にあい全焼し,後に再建された。その後,古義真言宗金剛峯寺の直末となり,現在では真言宗御室派に属している。
 昭和15年に,住職横田寛全によって,改築されたもので,本堂は,戦時中の物資不足を克服して再建されたものである。
 また当寺は,教育と関係深く寺子屋の記録が初めて文献にあらわれたのは,享保年間(1716~1735)であるが,本町では,1740年頃(元文・寛保年間)に金勝寺で始められたのが,一番古いようだ。
 当寺の境内南東に建てられた石塔は阿波屋善右衛門の供養塔である。寛政年間(1789~1800)
に,大坂で藍商を営み,豪商として名声があった。善右衛門が,最隆盛期に,先祖代々の霊を祀るるために,建立した塔である。塔の周囲は,白い壁をめぐらし,いかにも豪商にふさわしいものである。
 本名麻山家でカネヨといったそうで,山崎の出身であり,その子孫が九州に在住すると聞く。
昭和58年8月宗祖 弘法大師入定1150年遠忌記念事業として本堂横に等身大の水子地蔵尊を安置した。

金勝寺

金勝寺古墳看板

金勝寺古墳看板

金勝寺古墳