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5  明王院  井上214番地

 宗派 真言宗高野山金剛峯寺派 本尊不動明王 檀徒520戸
 明王院は月峯山宝積寺ともいわれ、高越山の登山口にあり、サクラの名所にもなっている。当寺の建物は、本堂、地蔵堂、大師堂、庫裡、鐘楼など33アール
の広大さをもっていた。
 当寺は弘法大師が創立したと伝えられているが、阿波郡村誌にある天正2年(1574)2月に、第1世住職要仙が創立したというのが、正しいと思われる。
 
  明王院の闇魔王
 木像の闇魔王で、明和末年(約200年前)に白麟法師の作っものであるといわれ、高さ1.5メートルの坐像で、闇魔堂に安置されている。

  明王院の六地蔵尊
 一刀刻の木像で、高さ36センチで空海の作といわれるが疑わしい。この六地蔵尊は、弘仁6年(815)に高越山が開かれた時に、人々の安全と縁結びのためにと、地蔵尊6体を彫刻し安置されたといわれ、正徳年間(1711~1715)の頃から霊験あらたかというので四方から参拝者が集まったといわれる。
 同寺の境内に六角堂を建てて祭られていたが、明和8年(1771)から安永5年(1858)にいたる間に、地蔵堂を改築して今日に至っている。
進まなかったが、終戦後、住職の努力と信徒の奉仕によって像目し、本堂・庫裡・拝殿が再建され、人々の信仰をあつめている。

昭和58年11月15日、麻植郡真言宗寺院が弘法大師入定1150年忌を当寺で行い、この記念事業として、境内に弘法大師像が建立された。四国36番不動霊場9番札所となっている。

明王院


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