<目次>

古墳

県内の古墳は、吉野川の流域や南方の海岸地方に多数分布しているが、わが山川町においても、旧川田、
山瀬の台地,丘陵および山腹などで現在までに22か所も発見されている。この中,旧川田分が旧山瀬分よりもはるかに多いことが注目される。徳島大学沖野教授編「徳島県古墳調査報告」の分類によれば,これらの古墳は吉野川下流南岸地帯の西端に属するものである。これら山川町の古墳はすべて円墳であり,内部構造が盛穴式のものは1基だけで,他はすべて後期の形式とされる横穴式である。すなわち,6,7世紀までのものであり,今から1,400年以前にさかのぼることはないようである。
 なお,本町の古墳の中で現在,外形がほほ完全に残っているのは,境谷古墳と忌部山頂の古墳である。